レンタルスペースの始め方(ダンススタジオ)

このような疑問にお答えします。

本記事の内容

・ダンススタジオを設営してみたい。
・どういった物件がダンススタジオに向いているのか？
・ダンススタジオに必要な設備とは？

本記事の権威性

レンタルスペースのカテゴリの一つとして有名なのがダンススタジオ。

初期投資も低く、必要設備も比較的少なめで、リピート利用が主になるので初めて開くレンタルスペースとしてオススメです。

そもそもレンタルスペースってなに？といった方向けの記事もありますので、そちらも併せて読んでみて下さい。

1.ダンススタジオに向いている物件

・１階か地下のスペースが最適
・防音、振動の対策がされている
・両隣、上下階に居住階層が無い
・24時間運営出来るのが好ましい

結論から言うと、ダンススタジオが出来る賃貸物件自体がかなり少ないです。なのでダンスが可能な物件が見つかると収益化はかなり高くなります。

・この物件は広くて安くて良いけど防音対策が・・・
・あの物件は防音、振動対策されてるけど隣が居住スペース・・・
・その物件は広くて安くて防音、振動対策されてるけど立地的に・・・

大体こんな感じで「あと一つクリア出来たら・・・」という物件が多いです。

Google検索においては

【　〇〇市　賃貸　店舗　】

で検索すると希望市内の店舗用賃貸物件が出てきます。この中から一つづつリサーチしていく感じですね。

2.ダンススタジオのメリット・デメリット

ダンススタジオについてざっくりとメリット・デメリットをお伝えしますと

構築レベル	構築費用	リピート率	単価	需要
★	★〜★★	★★★	★	★★★
簡単	安価 防音・振動対策要	非常に高い	安い	需要高い 開ける場所が少ない

・設備が比較的少ないので初期投資費用が安価
・ダンスを行う空間をレンタルするので清掃が楽
・個人練習、レッスン場としての用途なので管理も楽

・防音、振動の対策が必要
・ダンスに使える物件がかなり少ない

レンタルスペース可能物件においてダンスが可能であり、かつ周りのライバル店のリサーチもしっかりした上でダンススタジオとして開けば、初月から黒字化出来る可能性が非常に高いくらいオススメです。

3.ダンススタジオに必要な設備

商品	用途	数・その他	およその費用
ダンス用全身鏡	ダンススタジオ必須アイテム	縦180cm、幅60〜90cmを 壁１面(５〜６枚程度)	￥10万〜
Bluetoothスピーカー	スマホと接続してダンスミュージックを かける為必須アイテム	１つあれば十分 サラウンドであれば２つ	￥3,980〜
三脚	モバイル撮影用として あれば便利	１つあれば十分	￥2,480〜
清掃用具一式	セルフ清掃の為必須アイテム	モップ、ハンディモップ、ハンディ掃除機、 マイクロファイバータオル、トイレ清掃用具等	￥15,000〜
監視カメラ	セキュリティ上必須	室内撮影が難しければ 入口付近だけでもOK	￥6,980〜
キーボックス	セキュリティ上必須	１つあれば十分	￥2,480〜

昨今のレンタルスペースの必須設備としてWi-Fiが挙げられます。

レンタルスペースに向いたWi-Fiに関してまとめた記事がありますのでこちらも是非。

4.ポータルサイトに掲載する

ダンススタジオであれば以下の２ポータルサイトに掲載すればOKです。どちらも掲載料金は無料、予約が入った際に販売手数料が発生します。

・スペースマーケット

・インスタベース

	スペースマーケット	インスタベース
スペース掲載数 (2022/1月現在)	18,206件	18,065件
販売手数料	30％〜	35％〜
主要カテゴリ	パーティールームに強い	ダンス、会議室、サロン 全体的に強い

5.差別化を図るには

店舗内のリフォーム

ダンススタジオにおいて一番重要なのは広さと振動対策と防音対策。それに加えて【照明】がかなり重要なポイントになってきています。

自分が初めて構築したダンススタジオはプロダンサーと一緒に構築したので特に音響と照明に力をいれたスタジオにしたいとの指摘がありました。

音響においては低音が効いた重低音をしっかり出す為に、知り合いダンサーの中古のサラウンドスピーカーを採用し、Bluetoothアンプ⇄有線接続スピーカー×2の接続を行いました。

照明においてはダンスの練習する際、スポットライトが当たった状態での練習はテンションがアガるのと、ダンス動画を撮影する際にスポットライトであるとかなり被写体が映えやすくなるので蛍光灯→スポットライトに変更することに。

現金支払い、PayPay支払い対応

田舎のレンタルスペースにおいて【現金支払い対応】はかなり重要なポイント。ポータルサイト掲載だけでは現金支払いには対応していないので差別化になり、それに加えてPayPay支払いにも対応をしています。

特にPayPay支払い対応に関しては非常に効果が高く、クレジットカードを持っていない学生界隈に刺さり、かつ不定期に開催されるPayPay祭りの還元祭等により、【現金で使うよりPayPayで使わないと損をする】という環境下で一層利用者が増えました。また店舗用PayPayに関しては手数料無料だったので利益率も底上げされていました。

自社HP、インスタグラムの構築

自社HP運営とポータルサイト（スペースマーケット、インスタベース等）との比較は下記の通り。

	ポータルサイト	自社HP＋予約サイト
手間	掲載するだけ	HP、広告、予約サイトの構築必要
費用コスト	かなり割高(30%〜)	ポータルに比べてかなり割安(3.6%〜)
集客力	高い	最初は集客力0なので広告費が必要
支払い方法	コンビニ払い等豊富	現金、クレカ、銀行振込、PayPay等
流入経路	ポータルサイトからのみ	自社、Google検索、SNS検索等幅広い

レンタルスペース業界で多々話に出るのがこの【ポータルサイトの暴利手数料問題】。

予約が入った時点で問答無用で30%以上の手数料は暴利しかないんですよね。

Amazonといった物販業界、楽天トラベルといったホテル予約業界などみても、およそ10%前後が普通。

一般的なポータルサイト販売手数料界隈において30%以上というのは恐らくこの業界ぐらいじゃないでしょうか。

とはいえレンタルスペースを立ち上げた当初はどうしても認知度が全くのゼロといった状態に代わりわないので、ポータルサイトさんと上手に付き合うポイントをあげると、

・立ち上げ当初は大手ポータルサイトに掲載する。
・スペースを使ってもらった人に分かりやすい自社予約サイトを掲示しておく。
・「自社サイトからの予約だと初回500円引きクーポンがあります！」
・「自社LINE公式からの予約だと定期利用クーポンをプレゼント中！」
・ポータルサイト自体を集客ツールとして活用し、自社予約に流していく。

インスタグラムを使ったスタジオの魅力の発信、最新情報の発信などもポータルサイトに出来ない独自の差別化が図れる集客ツールの一つと言えます。

インスタグラムは画像、動画、テキストデータ、プロフィールリンク、ストーリーズ投稿リンク、ハイライト機能、リール、DM機能といった高機能が満載でかつ無料で使える世界を代表するSNSといっても過言では無いので、使わない手は無いです。

また、インスタグラムを運用することによってGoogle検索のSEO対策にもなります。

自分のレンタルスタジオを「都市名＋レンタルスタジオ」で検索をかけた結果がこちら。

一番上がポータルサイト最大手のインスタベース、二番目に自社サイト、三番目にスペースマーケット、そのすぐ下にインスタグラムのページが表記されています。

また検索の最上位に表記されるGoogleマイビジネスにおいても最上位を獲得し続けています。

ですので「都市名＋レンタルスタジオ」の検索の１ページ目に合計５箇所に自分のスタジオのページに到達出来る導線が出来ているんですよね。

自社HPの検索順位を上げる方法、Google広告の構築の仕方、インスタグラムの構築、運用のノウハウなど詳細をまとめたコンテンツがありますので、ご興味ある方はコチラをチェックしてみて下さい。

この方法はレンタルスペースだけでなく、飲食店、宿泊業、美容業界、小売店といった実店舗の集客アップにも普通に使えるて、かつ実践動画を交えて詳細に説明していますので参考になれると思います。

自社予約サイトの構築

自社サイト運営するのに一番重要なのが【予約システム】です。この部分が一番重要であり、一番大変になる箇所でもあります。

レンタルスペース運営はポータルサイト、自社サイトと色々な予約サイトからの予約があるので、ダブルブッキングは必ず防ぎたい要因の一つ。下手するとトリプルブッキングにもなってしまう恐れも。

このダブルブッキングを防ぐ方法が【Googleカレンダー連携機能】になります。

要は１つのGoogleカレンダーに全ての予約サイトが連携し、予約された部分は他のサイトからはもう予約出来ないようにする連携機能ですね。これが扱える予約サイト自体は意外に少ないです。

Googleカレンダー連携が搭載された予約サイトをあげると

	ポータルサイト	wixブッキング	upnow	Amelia	きずな
手数料	30%〜	月1,980円〜	6.6%	月6,600円〜 買切もあり	月5,980〜
スペースの増減分	サイトごと	サイトごと	サイトごと	サイトごと	定額
支払い方法	コンビニ対応 現金不可	クレカ 現金可能	クレカのみ	クレカ 現金可能	クレカ PayPay 現金可能
キャンセル対応	自動化	手動	自動化	手動	自動化
クーポン機能	不可	可能	可能	可能	可能
オプション追加機能	可能	一部可能	可能	一部可能	実装予定
回数券機能	不可	不可	不可	不可	実装予定
長時間割引機能	可能	不可	不可	不可	可能
顧客との コミュニケーション	サイト内 であれば可	Eメール	Eメール	Eメール	Eメール LINE
構築の手間	楽	かなり大変	楽	かなり大変 不具合多い	楽

自分は今までwixブッキングとAmeliaの２つを使っていましたが、コストパフォーマンスと運営の手軽さを考えて、今は全て【きずな】システムに全て変更しています。

上記のようにGoogleカレンダー連携が出来る予約システムを比較しても、自分が運営するレンタルスペースと非常に相性が良かったので、現在は専属のアドバイザーをさせて頂いています。

【きずな】について詳しくは下記ページよりチェックしてみて下さい。
お試しデモサイトもあるので一度使ってみると良さが分かりますよ(^^)。

6.まとめ

今回はダンススタジオの始め方について記事を書きました。

レンタルスペースの種類はダンス、パーティー、サロン、会議室、ジム、撮影スタジオと多岐に渡りますが、

基本的に店を開くこと自体はかなり簡単です。

全くの集客力ゼロの状態でも場所と周辺需要のリサーチ、価格、サービス内容を間違わなければ、

昨年度辺りでは大手ポータルサイトに掲載するだけで比較的初動から利益を出すことは可能でした。

あまりにも簡単に店を開けて黒字化出来る賃貸ビジネスだった為、今現在都会エリアにおいてはライバルが多く、

初動から黒字化出来るのが難しくなってきており、利益が出る前に泣く泣く撤退されたり、物件ごと売却される方も。

レンタルスペース事業売却サイト　→　tranbi(トランビ)

こういったレンタルスペース事業売却サイトも活況である事実があるということは、

それだけレンタルスペースを泣く泣く撤退して売却される人も多いということもありますが、

逆に利益が出続けている間に、高値で売却して利益を最大化している会社もあるということ。

利益が出続けている間に売却した方が高値で売れやすく、その売却益でまた新たな利益を生むスペースを

構築していく方が効率的で生産的であり利益を最大化できます。

とはいえ、せっかく始めたレンタルスペースを泣く泣く撤退してしまうのは勿体無いので、

下記のようなレンタルスペース運営に悩んでいる方々のお悩み相談もよく受けてます。

・レンタルスペースを始めてみたけど予約が入らない。
・ポータルサイトからしか予約が入らず利益が上がらない。
・自社HP、自社集客のやり方がよく分からない。
・SNS構築、SNSを活用した集客方法ってどうやるの？
・なかなか定期利用の利用者を増やすことが難しい。
・ライバルとの値下げ合戦とお客の取り合いで消耗してます。

ツイッターのDMでいつでも無料相談は受けてますので、ご相談お待ちしてます(^^)。